今回、社内から社外に向けたブログの再発足にかけてなんか書いてみろ?って振られたので「じゃあもうこれ自分が好きなものについて書くしかねえな」って思った次第でございます。
昨年9月頃には一部を除きほとんど話題に上がらなかった仮想通貨、今や大手取引所が地上波でCMを流すほどまでに知れ渡ってきたなとしみじみ感じていますが。
その仮想通貨を支える技術って何やねんと。
いやまあブロックチェーンって技術なんですけれd
ブロックチェーンってビットコインでしょ?
実際確かにそうなんだけどそれだけz
nanacoとかSAPICA(※札幌の交通系ICカード)などの電子マネーとそんなに変わらないでしょ?
外から見れば確かにそんな変わらんけd
ってよく身近な場所から言われたり聞いたりしたのでそれならもういっそのこと技術屋の端くれとして
というわけで本記事では
- ブロックチェーン(仮想通貨)とかって何やねん
- それ使って何すんのさ
という人向けに執筆していきます。
【ブロックチェーンって何やねん】
仮想通貨の仕組みを知る上で最も重要なのが「ブロックチェーン」と呼ばれる技術です。
読んで字の如く、複数のブロックが鎖で繋がれていることを形容する名称であります。
既存のもので当てはめるとすればデータベースが一番近い技術ではないでしょうかと思っています。
データベースもブロックチェーンも情報を蓄えるといった点では共通しています。
その情報の持ち方がデータベースとブロックチェーンとでは大きく異なっているのも特徴です。
では何が異なっているのか、決定的に異なる点を解説します。
ブロックチェーン関連の資料を見るとよく「Uncentralized(非中央集権)」とかよく見聞きすることとなります。あんせんとららいずどーあんせんとららいずどー
普段使われているデータベースは一つのマシン(ないし複数のマシン)に組み込まれることとなるのですが、管理者の権限を持っていればその内容を自由に編集することが可能です。
ただ、自由に編集できる以上、セキュリティリスクが看過出来ない問題となります。
外部の悪意のある人物がデータベースにアクセスし、内容を自在に変えられてしまえばそれこそ甚大な被害を被ることとなります。また、サーバがダウンしてしまえばそのサーバの中にある情報は誰にも利用出来ないものとなってしまいます。
一方、ブロックチェーンでは全く同じ情報を不特定多数のマシンに持たせ、冗長性を持たせることによって内容の正しさを証明出来ます。
ブロックチェーンの内容は誰でも見ることが出来るものであるため、意図的な改ざんを行うこと自体、物理的に不可能なものであります。世界中のどこの誰であっても。たとえその人がサトシ・ナカモト氏(※)であったとしても中の値を自由に弄ることなど出来やしないのです。全世界の参加マシン合計の51%を超えるハッシュレートたたき出すとか控えめに言って無理ゲーじゃん。そんなこと出来る化け物マシン作るくらいならそれ売った方が金になるんじゃね
そのため仮想通貨など、内容の改ざんや不整合が許されない分野などで威力を発揮する技術と考えられています。
現に、2018年3月現在でビットコインを含むすべての仮想通貨のデータが直接、意図的に改ざんされた事例はありません。取引所が不祥事やらかして盗まれた事例はあるけれど
ただ裏返してしまえば、取引を行うための「秘密鍵」を紛失してしまうとそのアドレスに紐付けられている通貨は誰であろうと二度と引き出せなくなってしまいます。そのため鍵の取り扱いには細心の注意を払う必要があります。
それに加え、処理に参加しているマシンが1台や2台ダウンしたところで、ブロックチェーン自体に何の影響も起きません。全世界のマシンが一斉にダウンしない限りは24時間365日いつでも安定したサービスを提供することが可能なのです。そんなことが仮に起きればブロックチェーンどころの騒ぎではなくなります。人類の危機です。
ただ、冗長性を確保するにあたって欠点があります。
複数のマシンが同様の処理を行い、内容の検証を行うため、取引などの履歴を記録が承認されるまでにかかる時間がデータベースと比べて遅くなるといったデメリットがあります。
どの技術も一長一短はあって、長所と短所はトレードオフです。
データベースが廃れる、といったことも無いだろうとは考えています。
※ サトシ・ナカモト氏 ビットコインを作ったと言われる人物。日本人かどうかすら定かではない謎に包まれた人物。
冗長性があるがために内容の正しさを証明出来、24時間365日サービスが提供できるのが一番の強みです。
現時点では仮想通貨を構築するベースの技術となっていますが、現在日本では、マイナンバーをブロックチェーンを用いて管理しようという動きがあります。
以下、私個人の憶測に過ぎないものではありますが。
といった事が可能になるのではないでしょうか、と考えています。
そして更に将来。ブロックチェーンによって世界のインターネットが大きく変わる可能性があるのではないかとも考えています。→Web3.0の到来
あらゆるサービスが不特定多数のマシンで分散処理され、絶対に落ちず、絶対に改ざんされないサービスが世の中に出回る。GoogleやFacebook、Twitterなどそれぞれのサービスでにそれぞれのアカウントを登録していた企業に縛られるWeb2.0の時代とは違い、ユーザは一つのアドレスで一元管理出来る世界だっていずれは実現出来るものではないでしょうか。
多くの人に利用され始めるまでまだ100年すら経っていないのがインターネットの分野です。まだ四半世紀すら生きていない人間が何を言っているんだと思われそうだが
のびしろなんて幾らでもあるからこそ、これからどうなっていくのか楽しみであります。
~~参考文献~~
Chainflyer 今動いているビットコインのトランザクションを視覚的に見れるとこ
https://chainflyer.bitflyer.jp/
Web3.0の衝撃とは??ブロックチェーン・仮想通貨が実現するネットの未来!
読んで字の如く、複数のブロックが鎖で繋がれていることを形容する名称であります。
既存のもので当てはめるとすればデータベースが一番近い技術ではないでしょうか
データベースもブロックチェーンも情報を蓄えるといった点では共通しています。
その情報の持ち方がデータベースとブロックチェーンとでは大きく異なっているのも特徴です。
では何が異なっているのか、決定的に異なる点を解説します。
・中央集権か、非中央集権か
普段使われているデータベースは一つのマシン(ないし複数のマシン)に組み込まれることとなるのですが、管理者の権限を持っていればその内容を自由に編集することが可能です。
ただ、自由に編集できる以上、セキュリティリスクが看過出来ない問題となります。
外部の悪意のある人物がデータベースにアクセスし、内容を自在に変えられてしまえばそれこそ甚大な被害を被ることとなります。また、サーバがダウンしてしまえばそのサーバの中にある情報は誰にも利用出来ないものとなってしまいます。
一方、ブロックチェーンでは全く同じ情報を不特定多数のマシンに持たせ、冗長性を持たせることによって内容の正しさを証明出来ます。
ブロックチェーンの内容は誰でも見ることが出来るものであるため、意図的な改ざんを行うこと自体、物理的に不可能なものであります。世界中のどこの誰であっても。たとえその人がサトシ・ナカモト氏(※)であったとしても中の値を自由に弄ることなど出来やしないのです。全世界の参加マシン合計の51%を超えるハッシュレートたたき出すとか控えめに言って無理ゲーじゃん。
そのため仮想通貨など、内容の改ざんや不整合が許されない分野などで威力を発揮する技術と考えられています。
現に、2018年3月現在でビットコインを含むすべての仮想通貨のデータが直接、意図的に改ざんされた事例はありません。
ただ裏返してしまえば、取引を行うための「秘密鍵」を紛失してしまうとそのアドレスに紐付けられている通貨は誰であろうと二度と引き出せなくなってしまいます。そのため鍵の取り扱いには細心の注意を払う必要があります。
それに加え、処理に参加しているマシンが1台や2台ダウンしたところで、ブロックチェーン自体に何の影響も起きません。全世界のマシンが一斉にダウンしない限りは24時間365日いつでも安定したサービスを提供することが可能なのです。そんなことが仮に起きればブロックチェーンどころの騒ぎではなくなります。人類の危機です。
ただ、冗長性を確保するにあたって欠点があります。
複数のマシンが同様の処理を行い、内容の検証を行うため、取引などの履歴を記録が承認されるまでにかかる時間がデータベースと比べて遅くなるといったデメリットがあります。
どの技術も一長一短はあって、長所と短所はトレードオフです。
データベースが廃れる、といったことも無いだろうとは考えています。
※ サトシ・ナカモト氏 ビットコインを作ったと言われる人物。日本人かどうかすら定かではない謎に包まれた人物。
【それ使って何すんのさ】
現時点では仮想通貨を構築するベースの技術となっていますが、現在日本では、マイナンバーをブロックチェーンを用いて管理しようという動きがあります。
以下、私個人の憶測に過ぎないものではありますが。
- マイナンバーに免許証、保険証などの情報を紐付け、真の一元管理が出来るようになる
- マイナンバーに日本全国(または世界)で使える通貨(ポイント)を付与する仕組みを低コストで作れるため、クレジットカードでも現金でもない新たな決済手段が生まれる(=マイナンバーで決済可能になる)
- 銀行で行っていた業務(送金など)が全てマイナンバーで担える
といった事が可能になるのではないでしょうか、と考えています。
そして更に将来。ブロックチェーンによって世界のインターネットが大きく変わる可能性があるのではないかとも考えています。→Web3.0の到来
あらゆるサービスが不特定多数のマシンで分散処理され、絶対に落ちず、絶対に改ざんされないサービスが世の中に出回る。GoogleやFacebook、Twitterなどそれぞれのサービスでにそれぞれのアカウントを登録していた企業に縛られるWeb2.0の時代とは違い、ユーザは一つのアドレスで一元管理出来る世界だっていずれは実現出来るものではないでしょうか。
多くの人に利用され始めるまでまだ100年すら経っていないのがインターネットの分野です。
のびしろなんて幾らでもあるからこそ、これからどうなっていくのか楽しみであります。
~~参考文献~~
Chainflyer 今動いているビットコインのトランザクションを視覚的に見れるとこ
https://chainflyer.bitflyer.jp/
Web3.0の衝撃とは??ブロックチェーン・仮想通貨が実現するネットの未来!
いちばんやさしいブロックチェーンの教本(Amazonに飛びます)
総務省、マイナンバーで公共施設の利用カードを1枚に(日本経済新聞)
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